GWも今日で終わりですね。皆さんいいGWを過ごされたでしょうか?我が家は前半私が仕事、後半は子供が友達と約束していたりで、なんとなく寸断されたという感じでした。
でも、5月4日に長岡市へ
「山古志の角突き」を見に行ってきました。
山古志といえば2004年10月23日の中越地震で大きな被害を受けたムラです。ようやく全村避難指示が解除となり、住民も戻り始めています。しかし、闘牛場の復旧はまだなのか、少し離れた場所での開催です。
1トン近い牛が
「ガツン!」「ゴッ!」と、音を立てて角をぶつけ合う様は迫力満点!
で、ラビも連れて行きました。「犬は入場できません」という言葉も覚悟していたのですが、入場口で「一人2000円で~す。
わんちゃんは無料!!」といううれしいお言葉!!
おでかけにはしゃぎ、たくさんの人に愛想をふりまいていたラビ。
しかし…
「ンモッー!」「グッモォオオオ!!」という、闘牛の声に…
びびってしまい、固まってしまいました(笑)。おいラビ、いつものスケバンぶりはどうした(爆)?
でも、まあムリはありません。私も恐る恐る牛に近づいて写真を撮りました。
乳牛やなんかと違って、戦いを前にしているだけあってドスの効いた顔、そして声はオトロシイもんです(汗)。こりゃラビはびびるな。
で、ラビは…
尻尾をさげて退散です(笑)。なんとか闘牛と並べて写真を撮りたくて、ラビ母に抱っこしてもらいましたが…
ジタバタしてとてもムリでした。
そんな状況だし、観戦中は当日が暑かったこともあり、ラビはクレートの中に入っていてもらいました。
で、この角突きは前述したように迫力満点なのですが、試合後も見どころがあります。興奮冷めやらぬ牛が場内を走り回るのもしばしば。それを止めるのは「勢子(せこ)」というひとたちなのですが、ロープ以外になんの道具も持っていません。そのひとたちが走る牛の前に立ちふさがったり、角に飛びついたりして牛を止めます。すごい勇気です。
「おおーーーー」と見ていたら、牛の下敷きになる勢子発生!場内放送で
「お客様の中で看護士さんいらっしゃいませんでしょうか!救急車が到着するまで、応急処置をお願いします!」
の声…。
山古志は静かな山里で、そこに暮らす人たちも穏やかな人たちが多いのですが、その中にはこんなに熱い心が宿っているんだなと思ってしまいました。
で、その山古志にも行きました。10年位前、仕事でよく行ったところでそこそこ土地勘はある場所ですが、地震とその後の復旧工事のために、道路が変わっていたりで「ん?」と思うこともしばしばでした。その道路のあちこちには、復興支援への感謝と決意を示したのぼりが立てられていました。
復興が進む山古志ですが、地震の爪あとが残っています。
地震で崩れた山が川をせきとめたため、この集落は水に飲み込まれてしまいました。手前の家はもうちょっと上流にあったのですが、船のように浮かび流され、橋の欄干に引っかかってしまいました。右に見える橋は最近出来たもので、もとの橋は泥の中です。
きっとたくさんの想い出がこの家にはつまっていることでしょう。地震が起きるまでは幸せな暮らしがあったことでしょう。この家々に住んでいたひとたちの気持ちを想像したら切なくなりました。
しかし山古志はきっと復興するはずです!
このトンネルは、
中山隧道といいます。山古志の小松倉という地域にある全長約900メートルのトンネルです。この地域の人たちが、16年かけて自分たちの手で掘りあげたもので、ドキュメンタリー映画「掘るまいか」にもなりました。
角突きで見せる情熱、そしてこの隧道を掘りあげた根気-。その心があるかぎり山古志はよみがえると思いました。